2024年7月31日にプリンスルートから富士山に登りました。
今回の富士登山はとにかくヤバかった。
何がヤバかったのかと言うと…
ドレッド × トレラン
ただでさえ走る格好で富士山にいると目立つのに、そんな格好してるやつがドレッドヘアなんだもんねw
話しかける理由しかない。
座って休憩しているときなんてここぞとばかりに話しかけられる。
その確率はなんと100%!
エスニックな格好で登っていたときもそこそこ話しかけられたけど、そのときの比ではない。
とにかく話しかけられる。
富士山でトレランの格好しているだけで登山客からしてみればヒーローなんだよね。
その気持ちはわかる。
すごくわかる。
だって富士登山初心者だったときにもトレランをしている人はいたし、富士山を走って登るなんて頭おかしいんじゃないのって思っていたけど、、
まさか自分がそっち側に回るなんて思いもしなかったよね。
今回の富士登山はプリンスルートから
富士山に登るのは13回目になるんだけど、これまでに吉田ルート、富士宮ルート、須走ルート、御殿場ルート、須山口登山道、吉田口登山道(馬返し)を利用してきた。
それはそれで頭おかしいw
だから次に登るのはこのルートっていうのは決めてあって、今回はプリンスルートをやっつけるのが目的。
プリンスルートとは皇太子徳仁親王殿下が2008年に登られたルートのこと。
富士宮口から富士宮ルートを登って、六合目から宝永山経由で富士山を横断して御殿場ルートから続きを登るコースだ。
コースはプリンスルートを登ると決めてから事前に調べて把握はしていたけど、当日は快晴で走ってて気持ちよかったんだよね。
だから間違えて富士宮ルートの七合目まで登っちゃって、、、
まさかの富士山で道を間違えるというミスを犯して六合目まで引き返すことに。
1つ目のミス:豪快に登山道を間違える
そしたら同じシャトルバスに乗ってきた人たちとすれ違っては「もう登ってきたんですか?!」と次々に話しかけられましてね。
その都度「いやぁ、道を間違えちゃいまして(苦笑)」というのを5~6回ほど繰り返しました。
驚かせてしまってゴメンなさい。
この時点で33分のロス。
今回はタイムを狙うのではなくてファンランに切り替えることにした。
六合目まで戻って無事にプリンスルートを登り始めると2つ目のミスを犯します。
それは宝永山第一火口底にある通称「プリンスベンチ」の素通り。
2つ目のミス:座りたかったプリンスベンチを素通り
皇太子殿下が休息されたというベンチで写真を撮りたかったんだけど気付かずにスルー。
宝永山馬の背で『眼下に見えるのがプリンスベンチだよ』と登山客に教えていただきました。
プリンスベンチに座って写真を撮ろうと思っていたのに、まさか見下ろすことしかできないとは。
さすがに写真を撮るためだけに下るのは面倒すぎて諦めざるを得ない。
ということで登山を再開。
そしてすかさず3つ目のミス。
3つ目のミス:御殿場ルートの下山道を登る
3つ目のミスは下山客に話しかけられたことで発覚。
こんにちは
こんにちは
あの~、あえてこちらから登られてます?
(あえて?)ええ、まぁ
下山道を登るの大変じゃないですか?
(えっ、下山道?)修行だと思ってます笑
頑張ってくださいね!
ありがとうございます!!
はて、、、下山道?
あの人、下山道って言った?
そう、3つ目のミスは御殿場ルートの下山道を登っていたことだ。
こんな写真まで撮っているのに!!!!!!!!
どうりでキツいなと思ったんだよねw
御殿場ルートってこんなにツラかったっけなって3年前の記憶を思い出しながら登ってた。
半分以上も登っていたからそのまま登り続けたけど四頭筋が死んだ。
その後はベンチで隣に座った人が同じ色の同じメーカーのサングラスをしていたことで盛り上がったり、山小屋で働いていた人が同業者だったり、剣ヶ峰に向かう途中でも声をかけられた。
同じシャトルバスに乗っていた人で富士宮ルートの七合目でもすれ違ったご夫婦だったんだけど、ご婦人曰く『富士山で同じ人に3回も会うなんて縁を感じる』とのことで何らかの運命を覚えていただいたようです。
嬉しい。
頂上までは相変わらず色んな人に話しかけられながら特に何事もなく無事に到着。
しかし、こんなにガスっている剣ヶ峰を見るのは初めて。
晴れる気配もないからすぐに下山しました。
富士宮ルートを利用するときは決まって萬年雪山荘に寄っていく。
何故なら知り合いがいるから。
2017年の富士登山で富士宮ルートを下山していたら山小屋からサイケデリックトランスが聞こえてきたんだよね。
音に吸い込まれるように山小屋に入っていって、気が付けば意気投合。
それ以来、富士宮ルートを利用するときには必ず立ち寄っている。
どうやら差し入れには乃が美の食パンだったら嬉しいとのこと。
冗談なのか本気なのかわからないけど本当に持って行ったら面白そうだよね。
そんな話をしていたら外では横殴りの雨。
山菜うどんを食べて、ココアを飲んで、コーヒーを飲んで天気の回復を待つも良くなりそうもない。
仕方なくレインウェアに着替えて雨脚が弱くなったところで下山を再開した。
下山は登山とは打って変わってまったく話しかけられない。
何なら不思議そうな顔をする人が多かった。
何故ならドレッドが濡れないようにコンビニの袋を頭にかぶっているからだ。
ドレッドが雨に濡れちゃうとめちゃくちゃ重たくなっちゃうんだよね。
頭にコンビニの袋をかぶるのは雨のマラソン大会のときに思いついたんだけどセブンイレブンの一番小さい袋がジャストフィットする。
この袋のおかげで誰にも話しかけられずに黙々と下山できたから五合目までは1時間ほどで到着。
重たいリュックを背負って登山靴を履いて下山するよりもトレラン装備の方が何倍も楽に感じたのは何故なのか?
考察してみる。
トレラン仕様で登った理由
そもそも今回はどうしてトレラン仕様で富士山に登ることにしたのか?
結論からいうとスパルタンレース用に購入したトレランシューズを履きたかったからです。
トレランシューズを履きたかった
2023年に吉田口登山道から NIKE ACG のゴアテックススニーカーで登ってみると調子が良すぎて登山靴は捨てました。
2021年に御殿場ルートで登ったら山頂でソールが剥がれた登山靴です。
2022年の須山口登山道と富士宮ルートからの登山までは騙し騙し履いていたけどさすがにもう限界。
スパルタンレースのためだけにトレランシューズを買うのは気が引けるけど、富士山にも履いて行けるなら悪くはない。
このような経緯があってのトレラン仕様での登山です。
軽いは正義
富士山のトレイルランで気が付いてしまった。
30リットルのリュックを背負って登山の格好で登るよりトレラン仕様の方が数倍も楽だったことに。
だって荷物なんてレインウェア、ダウンジャケット、着替え、水1リットル。
以上、終了なんだもん。
仰々しいリュックを背負って登るよりも遥かに効率が良い。
下手したら何も入れていない登山用のリュックと同じくらいの重量。
今回は悪天候も経験できたし、トレランの軽いは正義も実感したから、もう登山の格好で富士山に登ることはないでしょう。
でもさ、今回の富士登山ってプリンスルートから登ったって言える?